【結び】不思議なご縁と運命とそれと。
私がガンだとわかる5日前に、ひょんなことで出会った私より2つ年下の男性がいる。
見た目はほんとに真面目そうな清潔感のある爽やかな印象で、なんか声がデカくてよく喋り笑う体育会系の彼(笑)
出会いの経路についてちょっと端折りすぎたけども彼といた少しの時間、何か心がザワついた。
そうしたら勝手に連絡先を聞いていた私(笑)
※単純に顔面がタイプだったのもある(笑)
めぐり逢いとは不思議なもので、後にこの彼は運命の人のようなキーパーソンになっていくのであったが、その時に私が無心で動いたのはちゃんと運命をキャッチしろと神様が言ったのか、なんなのか。
彼は快くLINEのIDを教えてくれた。
それが6月2日、私がガンだとわかる5日前。
それからは取り留めのない内容ではあったが連絡を取り合った。
そんな中で私は自分がガンだと分かった。
親、友達、その他仕事などの関係各所には極めて冷静にガンであることを報告した。
強がりな私はやっぱり家で1人になったとき、なんとも言えない不安がギュッと押し寄せて胸が潰れそうになった。泣きはしなかったものの漠然とした恐怖がずっとずっと頭から消えない。
そんなときに、彼に話を聞いてもらおうと思って電話で話ししたいと打診した。
私はとても弱い。
弱いから強そうに見える面を被ってさらに鎧を身にまとって弱さを強さに変えて身をすり減らしながら生きてきた。
ガン宣告されてもしばらく気丈に振る舞えたのは身内や仲間に弱さを見せたくない私の強がりが働いただけで。
正直泣きたかった。
でも、それは1人のときでいいと思ったし普段は強情で偉そうな私が泣いてるところなんて見せれるわけない(笑)
夜に、彼と電話で話をした。
まだ知り合って5日ぐらいの彼に自分がガンになったとわざわざ報告する意味はまるで無い。彼側からしても私からそのような報告を受ける意味が分からないだろう(笑)ただ、彼には申し訳ないけど今の浅い浅い私たちの関係性を利用してなんでも吐き出させてもらっただけ。
『私』という人間性と過去を知らない彼なら、どんな弱気な自分をさらけ出しても問題ないと思ったし、これを皮切りに関わらないようにされても浅くて薄い今の関係なら私も傷つかない、そして彼も話を聞くよと言ってくれたから甘えられた。
最初こそ冷静に。
今日私はガンだと分かったこと、親や友達にも報告したこと、今日した検査の詳細や今後の見通しなど。
家族や友達に話したように、冷静に冷静に。
彼も、私が話したことに対して質問をしながら真剣に聞いてくれた。
整理して話をし終えたこの辺で
プッツンと糸が切れた私。
夜になると不安が増してどんどん良くないことを考えてしまう節がある。気がついたら窓の外を見ながら小さくすすり泣いていた。
電話越しに彼は咄嗟に
『こういう時は1人でいない方がいいと思う。僕、今から行きますよ〜』
( ´°∀°` )ファ?????
え、ちょっと待って何言ってんの?w
私の家から彼の住んでる所までざっと88kmほど離れている。車で1時間半ぐらい?
平日だし、彼は明日仕事のはず。。。
色んな意味でお断りしようかとも悩んだが、実際ひとりで居たくはなかったのでそんな彼の言葉に甘えた。
結局彼は直ぐに動いてくれて、22時すぎにこちらに到着した。
どうやら私の家近辺は彼の思い出の地でもあったらしく彼は嬉しそうに楽しそうに思い出話をずっと喋ってくれていた。
変に気を遣われることもなく、彼はずっとずっと楽しそうにいろんな話をしてくれた。
おかげで私も悲観的な気持ちにならず、彼と楽しくたくさんお喋りができた。
ただ正直、一人暮らしの女の家に男性が来るなんて、、、、、自分の経験上ピンクなことしか起きないのでww
と思っていたが、なんのそのwwwww
彼によこしまな気持ちなんてなかったw
なんかごめんwwwww
自分がガンだと知ったその日。
ほんとなら私は1人で寝ずに泣き散らしていたかもしれない夜も、彼のおかげで泣くことなく安心して眠りにつくことができた。
この出来事をきっかけに
彼は私の大切な存在になることに、、、、。
〜つづく〜